何で電動自動車は未来であると言えるのか。③

3.自動運転と電気自動車は生まれつきの友達

 

前述のほか、私はもう一つの直感がある。自動運転と電気自動車はよく一緒に言われるから、二つの関係は何か切っても切れない関係があるのだろうか。

 

私の先輩にこの問題を聞いてみた。彼は中国の自動運転の親分であり、私に説明してくれた。彼が曰く、今の自動運転のテストは主に燃料自動車の上で実施しているが、彼らの間で、将来に自動運転と最も良く結合できるのは電気自動車のはずだ。

 

そんな複雑な理屈はない。電気自動車は電気でエンジンなどコントロールしている。全体的な構造は燃料自動車により簡単であるため、細分化操作や反応は燃料自動車より遥かに強い。もし燃料自動車のコントロールの精度は普通の定規とすれば、電気自動車はノギスである。非常に精細で、反応も速い。生まれつきのソフトウェアでのコントロールに適合している。ある説では、電気自動車の応答スピードは燃料自動車の十倍もある。

 

現在、ソフトウェアと自動車の適合性はそこまで緊密ではないが、何年かの後、自動車はスマホと同じく、無数のソフトウェアや半導体モジュールが組み込まれ、これらを動かすために、大量の電力が必要。故に電気自動車はモジュール化も適合している。

 

この意味では、未来の電気自動車が伝統的な自動車と最大の違いは、モジュール化で、プログラミングができることである。もし伝統的な自動車はノキアと言えるのであれば、電気自動車はiphoneである。

 

将来の電気自動車は車というよりスマホに似ていると言えよう。テスラの車売りは儲けるつもりがないみたい。確かに、車販売で儲けるつもりがなく、ソフトウェアで儲けるつもりで、iphoneと非常に似ている。現在のハードウェアの会社の株は非常に低く、未来の動向としてはハードウェアを無償で提供し、ソフトウェアで儲けるビジネスモデルになる。ユーザーそのものは製品である。

 

4.最後に

 

多くのことは長期的な積み重ねであり、そして一気に飛び上がる。前期は量の蓄積で、後期は質への変化である。

 

産業でも、技術でも、ある程度蓄積すれば、巨大な変化を遂げる。電気自動車も同じく、長い年月を経て、市場や技術の革命は目の前にある。

 

中国の企業を頑張ってほしい。長期的な投資で、研究開発に注力してほしい。

技術の開発をしないで、早く儲けようとすれば、最終的に市場から追い出される。

 

この間、コロナの影響で、自動車の半導体も影響され、供給不足となっている。電気自動車の中に数百枚の半導体があり、ほとんど国外の企業に独占されている。中国の自給率は5%に満たさない。この状況の中、お金は儲けられるだけではなく、供給中止されれば、生産も止まってしまう。

 

唯一明るいのはBYDである。2002年からこの領域の研究開発に着手し、現在関係する領域の設計、製造技術を持っている。基本的に海外に依頼していない。

 

                              おわり。